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オイル塗装メンテナンス

オイル塗装は、木材本来の質感と経年変化を楽しめる仕上げ方法です。
定期的なケアを行うことで、その魅力を最大限に引き出し、深みのある味わいを長く保つことができます。
このページでは木材のメンテナンスと修理の基本的な方法をご紹介します。

準備する道具

  • ・ 木材用オイル
     クリア:クロスクリアオイル
     その他カラー:プラネットカラーOPシリーズ
  • ・ サンドペーパー(#150~#400程度)
  • ・ ゴム手袋
  • ・ ウエス(布)
  • ・ スポンジ(ウエス(布)で代用可能です。)
塗料計算イメージ
1回あたりに必要な塗料の計算方法(表面のみ)


例:天板サイズ 奥行×幅:600×1200mm
1. 表面の塗装面積を計算する:0.6m×1.2m = 0.72㎡
2. 必要な塗料の量を計算する:塗布量: 1平方メートルあたり約50~70ml
 上限値:0.72㎡×50ml= 36ml
 下限値:0.72㎡×70ml=50.4ml

よって36ml~50ml必要となり、余裕をもって70ml程度用意すると安心です。

注意点

木目に沿って作業を行う

綺麗に仕上げるため、必ず木目に沿って作業してください。

自然発火の危険性

オイルを含んだウエスは、自然発火する恐れがあります。
使用後のウエスは、必ず水に浸してからビニール袋に入れて密閉し、燃えるゴミとして速やかに処分してください。

換気

オイル塗布中は換気を十分に行いましょう。

適切な温度と湿度

オイル塗装は極端な乾燥や多湿、急激な温度変化に弱い場合があります。室内の温度・湿度を安定させることが重要です。

手順

  1. 表面の汚れを落とす

    ウエスでホコリや汚れを木目に沿ってきれいに拭き取ります。

    表面の汚れを落とす
  2. 研磨する

    ・傷やシミがある場合:粗い番手(例:#150~#240)で気になる箇所を擦り、その後細かい番手(例:#240~#400)で表面を滑らかに仕上げます。
    ・ざらつきや毛羽立ちがある場合:全体を細かい番手(例:#240~#400)で優しく研磨します。

    乾いた布で削った木の粉をきれいに拭き取ります。

    研磨する
  3. オイルを塗る

    オイルのボトルを、沈殿しているオイルが混ざるまでよく振ります。スポンジにオイルを少量含ませ、木目に沿って薄く均一に塗り伸ばします。厚く塗りすぎるとムラの原因になるので、一度に広範囲に塗るのではなく、小分けにして塗っていくと綺麗に仕上がります。

    オイルを塗る
  4. 余分なオイルを拭き取る

    表面に残ったオイルが乾燥すると、くすみやベタつく原因となるため丁寧にしっかり拭き取りましょう。手で触ってサラっとする程度まで拭き上げるのが目安です。

    余分なオイルを拭き取る
  5. 乾燥させる

    約12時間〜24時間程度、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させます。完全に乾くまでは触らないようにしましょう。季節や湿度によって乾燥時間は異なり、完全に乾燥するまで数日かかる場合もあります。

ビフォーアフター

Before

メンテナンス前の写真

After

メンテナンス後の写真

天板を長持ちさせるには

普段の拭き掃除

乾いた柔らかい布、もしくは固く絞った布でホコリを優しく拭き取りましょう。洗剤やアルコールの使用は避けてください。

急激な温度・湿度変化や紫外線を避ける

  • エアコン・ヒーターの風:温風・冷風が直接当たる場所も避けましょう。乾燥した風が片面だけを急激に乾燥させ、反りや割れを引き起こします。
  • 加湿器・除湿器の利用:特に冬場の乾燥する時期や梅雨時の高湿度の時期には、湿度を一定に保つのが理想的です。
  • 通気性の確保:天板の片側のみ空気の流れが悪くなると、反りや割れの原因となります。天板の両面の通気を良くしましょう。

熱や水滴・紫外線を避ける

  • 直射日光:窓際など直射日光が当たる場所に置くと、天板の片面だけが乾燥し、反りの原因になります。日よけやカーテンなどで対策しましょう。
  • 水滴や熱:水滴や熱い鍋などを長時間放置すると、シミや輪染みの原因となります。鍋敷きを用いたり、水滴が付いた場合にはすぐに拭き取りましょう。

よくあるご質問

Q1. 塗料は何を用意したらいいですか?

A. 原則として同塗料でのメンテナンスをお願いしております。別の塗料(特に水性など)を使うと、弾いたり乾燥不良を起こしたりと相性が悪い場合があります。

Q2. どのくらいの頻度でメンテナンスしたらいいですか?

A. 使用頻度によりますが、汚れや色あせ、カサつきが目立ってきたらメンテナンスの合図です(半年〜1年が目安)。