ウォールナット
ウォールナットはチーク、マホガニーと並ぶ世界三大銘木の一つです。木肌・色合いの美しさと耐久性・加工性を兼ね備えている為、昔から世界中で愛されています。また、木の成長速度が遅い為、非常に希少価値の高い材木でもあります。ぜひ、唯一無二の重厚感・きめ細やかで深みのある表情をお楽しみ下さい。
ナラ
ナラはどんぐりの木、ウイスキーやワインの樽に使用されるとして有名です。天然木らしいナチュラルな色・雰囲気と経年変化で深みが増す表情が大きな魅力です。柾目で取るとキラッと銀色に耀くナラ材特有の虎斑(虎の毛並みに似ている杢)が現れることがあります。本物の無垢材だから楽しめる個性です。
モンキーポット
モンキーポットは『この木なんの木、気になる木♪」のCMで有名な木です。枝の広がりが対称的で、大木になりやすいことから家具材として広く使用されています。大きな筆で描いたような杢目は芸術品のようです。辺材は色が薄く、心材とのコントラストがはっきりしているので、木目の美しさが際立ちます。
サクラ
サクラでもっとも馴染み深いのはソメイヨシノですが、大きく成長したソメイヨシノは中が空洞で家具材としてはほとんど使用されません。???
パドック
パドックは高級材であるカリンと同じマメ科に属している為、見た目や材質もカリンと似ています。最大の特徴は材面の鮮やかな赤色です。心材は染めたような真赤、辺材は白〜淡黄褐色であり、印象的な模様を創り出しています。さらに優れた安定性・耐久性を持つことからギターなどの楽器にも使われています。
ブビンガ
ブビンガはアフリカの熱帯雨林に生息する巨木で、材質は硬く非常に重い木です。四季のない環境で育つ為、年輪はくっきり浮き出てはいませんが、葡萄杢などの華やかな杢目が魅力的です。外皮の近くは淡黄色で内側はチークやカリンのような橙〜赤色をしています。和太鼓の胴部分にも欅の代用として使われています。
杉
杉は日本固有種であり、一番多く植えられている木です。縄文時代から利用されてきたとされる歴史があり、日本の住文化・食文化になくてはならない存在です。肌触りがあたたかく、香りが良いのも特徴的です。見た目は、真っ直ぐな木目ですっきりとし、心材(赤身)と辺材(白太)の色の差がくっきりしています。
トチ
トチは高さ25m、直径1mを超える大木に成長することもある為、かつては木をくり抜いて臼や木鉢の材料として利用されていました。細胞の並び方が特殊でリップルマーク(縮み杢)と呼ばれる杢目があり、角度によってキラキラ光り美しい表情を現してくれます。きめ細やかな絹のような質感で、なめらかな触り心地です。
イチョウ
イチョウは街路樹や庭園樹として日本人には馴染みのある木です。油分を含み、水はけが良いという特徴からまな板の材料として利用されています。また、心材と辺材の色の差がほとんどなく、年輪もはっきりとしていない為、クリーム色の綺麗な仕上がりとなり、囲碁・将棋盤などにも用いられています。
セン
センの正式名称は「針桐(ハリギリ)」ですが、瓶の栓に用いられた事から ”栓の木”と呼ばれるようになりました。木目が欅に似ている為、着色して欅の代替品として使われることもあります。材面の柔らかい雰囲気と杢目が力強い事から和家具などに好んで利用されてきました。板目面の光沢と年輪が美しく海外でも人気があります。
栗
クリの木はタンニンを多く含み水湿に強く、耐朽性が極めて高い為、古代から家屋の土台や土木用・杭木、漆器木地、彫刻材などに使用されてきました。重硬で高級感があり、狂いが少ない材です。色味は淡い黄灰色〜褐色ではっきりと美しい木目が出ます。経年変化で徐々に色が濃くなり、使い込むほどに味が出ます。
欅
ケヤキは日本の高級木材の代表格として、神社仏閣などの和風建築や大黒柱として使用されてきました。材が緻密で堅いこと、大きな部材がとれる特徴があります。力強い木目と磨くことで増していく艶感は鑑賞的価値をさらに高めてくれます。色合いの個体差が激しい樹種ですので、一期一会を楽しんで下さい。
ボセ
セは別名アメリカンチェリーと呼ばれ、チェリー材のような赤みを帯びた色が最大の魅力です。アフリカの過酷な環境下で長い年月をかけて成長した、耐久性に優れた木です。中でも瘤杢がある材は希少価値があります。また、波状木理ができることもあり、光の反射で立体的に浮かび上がる模様は多くの人を魅了します。
ポプラ
ポプラはレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」が描かれている木として知名度がある樹種です。材質は柔らかく、やや軽く、内装材・家具・玩具・合板など幅広く使用されています。辺材は白〜黄白色、心材は淡褐色で、瘤杢が出る美しい材です。辺材のゴツゴツしたコブは一際目を引く個性があります。
ニレ
ニレは世界四大街路樹の一つとして、街の外観づくりに貢献しています。広葉樹としては中程度の硬さをもち、曲木などに向いている材です。木目は真っ直ぐで美しく、しっとりと優しく柔らかい印象を与えてくれます。幹にコブがあるものは、「コブニレ」といい、材面に美しい杢が出て化粧的価値が高く扱われます。
シナ
シナは強度は中程度ですが、軽軟で曲げに強く、加工性に優れていることから合板の材料として様々なシーンで利用されています。辺心材の境目は不明瞭で、黄白色〜黄白褐色と明るい色合いです。木理は直通で肌目は緻密で滑らかな為、主張しすぎない表情を持ち、爽やかで上品な印象を与えてくれます。
ミズメ
ミズメは樹皮に傷をつけると水の様な油がしみ出てくることから水目と呼ばれています。白色で美しい緻密な木目を活かしフローリングや、家具に使用されてきました。また古くから漆器木地として最高級と言われてきました。一枚板の良材であれば、表面に虎斑と呼ばれる美しい波模様を見せてくれます。
タモ
タモは非常に大きく成長することから、均一で安定した材を取ることが可能です。固くしなやかな特徴から家具はもちろん、野球のバットやボートのオールなど多方面で活用されます。年輪がはっきりとしており、白〜褐色までの美しいグラデーションが高級感を感じさせ、まさに「白木の女王」として魅せてくれます。